ファイトクラブはチャップリンの自己破壊。

自己破壊。あるいは自己解放。それまでに見たことのない映画として、

子どもの頃に見て(あるいは出会って)、ショックを受けたのは、

アメリカンニューシネマだった。あの1970年代の映画。

そして一連のラストシーン。スクリーンに暴走していく主人公たちに惹かれ、

たまらなく破滅思考が好きになった。


*アメリカンニューシネマの名作(ぼくの1本はこれ!)
【ダーティーメリー・クレージーラリー】


そこで自己破壊していくストーリーは、自己を作りあげていくことでもある。

破壊は構築だ。自己改善されたり、誰かに飼育されることでなかった。

そこが素直な子ども心には、スッキリと染みたのだ。

(よくいう、アートとは創造と破壊。それは愛する自己本能)




あれ以来の感動。あるいはそれらの1970年代のアメリカ映画雰囲気をひきずって、

見事に現代昇華した、ネオ・アメリカンニューシネマといえるのが、

本日、日常是映画劇場で紹介する、【ファイトクラブ】(1999年アメリカ)。





この映画はデビット・フィンチャー監督のベストムービー。

暴力映画と安易にみる映画ファンは、映画鑑賞の作法を知らない戯言。

これは暴力映画ではない、傑作の恋愛コメディだ。(もちろん人間賛歌ね)

そう、チャーリー・チャップリン。そう、愛と笑い、そしてペーソス。

【ファイトクラブ】はチャーリー映画でもある。(ウッディ・アレンともいえるけど。)

チャーリーが自己破壊するほどに、献身的に自己犠牲していくあの姿。

【ファイトクラブ】の主人公に感情移入できない?2重人格のスットコドッコイ?

チャーリーだって放浪紳士だ、犬の生活だ。それだって人なら、

どこかに感情移入するものだろう。もし、それほどエレクトしないなら、

そのような奴こそ、他言無用なファイトクラブへはいるべきだろう。

生きてる実感を手に入れられるはず。


まあ、その前に、チャーリー映画を見直してみることも薦めるね。

【ファイトクラブ】はチャーリーの拳闘であり、暴力は笑いの裏返し。

そしてロマンスは【街の灯】。。。他にだって挙げればきりがない。




【ファイトクラブ】のラストシーンで、男女が手を取り、互いの愛を受け入れ合う後ろ姿は、

【街の灯】の2人の心眼の目で、受け入れいれる愛情なのだろう。

つまりは【ファイトクラブ】のラストは、最高のハッピーエンドの作品となるのだ。


チャーリー映画のラストシーンで、どこまでもつづく道を歩き行く2人は、

この先が放浪で幸せなのか?そんな疑問は、常に子どもの頃にあった。

いや、逆に子どもだから考えたのだろう。大人なら最高に愛し合うこと、それが人生。

そんな愛し合う姿のラストが、美しくないわけがない。


デビット・フィンチャー監督の巧みな演出と、たぐいまれな才能は、

21世紀でもっとも魅力的な監督といっていいだろう。

名匠アルフレッド・ヒッチコック監督の映画術を熟知しながら、

70年代のアメリカンニューシネマや、【いちご白書】【時計仕掛けのオレンジ】へのオマージュ、

そして何といっても、チャーリー映画の愛と暴力、人の強さをかんじてならない。

世紀末に制作された映画、そして映画史に残る傑作【ファイトクラブ】を、

ぜひ見てもらいたい。【ファイトクラブ】は何度見てもスゴイよ!    出町光識




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