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セブン鑑賞。フィンチャー最高(再考)!

【ソーシャル・ネットワーク】を先月半ばにDVDで見ていらい、

デビット・フィンチャー監督作品を、再度、時間をみつけ見なす日々。

あの完成度の素晴らしさは、その作品に期待しなかった分、

ぼくはハマりにハマったのだ。(フィンチャー監督すみません。汗)


映画ファンのあいだで、彼の映画を奇妙にジャンル分けして、

ミステリーサスペンス?というか【セブン】【ファイトクラブ】派と、

人間ドラマ?の【ソーシャル・ネットワーク】【ベンジャミン・バトン】派で、

分けたがるがようですが、個人的な意見では、まったく意味をなさない気がする。

監督の狙いは、どの作品も日常生活が、殺人や事件、恋愛などで、

感情が揺さぶられ、日常が崩壊するときにこそ、人は生き生きと魅力的になる。

これが監督の名調子である。どの作品もそれを語っている。

だからジャンル分けは、鑑賞する側の好みの話で、

名匠デビット・フィンチャー監督ファンには、どれもが同じストリーテーラーにしか見えない。

映画とは監督で見るもの。その演出の語り部に酔うものだ。


さて、本日の日常是映画劇場は、ご存じ【セブン】監督改進の出世作!




雨の湿り気、砂漠の渇き。そのような天候をどうすることもできない人。

その何かに従い生きている人。デビット・フィンチャー監督は、

いつも天候や時間という、無情に過ぎゆく絶対的な力のなかで、

もがく人物を描くだ。そこにこそ、生きているんだいう賛歌が光る。


この映画【セブン】も、事件発見の冒頭から雨が降っている。

どうしようもなく人はそこで無力に映る。中盤の犯人を追撃する場面でも、

雨は激しく人に降り注ぎ、人は必死に生きもがく。

なのにラスト場面では、乾ききった砂漠のような地。そこでもがく。

もう乾ききり枯れた植物のようになるその間。その間に魔があり。

人は生き方の決断をする。


ヘミングウェイから引用された言葉『この世は素晴らしい。』

そんな訳がないことは、この対比ではっきりとわかる。

そしてつづく引用の言葉『戦う価値がある。』それでも生きるを、

人は自身で決めるのだ。ブラピ自身が銃の引き金をひく意志のアイデアは強い。


これもまた神の名を借りて、七つの大罪を模倣した連続猟奇殺人事件をする犯人と、

個人的自身の理由のみで殺人を犯す刑事の対比はみごと。

おまけに、殺人犯の描写では、不気味さをあおり殺人シーンはけして見せず。

感情が豊かすぎる刑事には、明確に個人的理由で復讐するという、

殺人描写をみせつける。

もっとおまけにいえば、奥さんの生首は見せず、段ボール箱のみ。

そこでモーガンの演技。老刑事と若者刑事。すべての対比がそこでも昇華。

これぞ演出。本当にフィンチャー監督ならでは、冴えわたる演出が満載だ。


さて、人は地位や名誉、権力や財力というもので生きのでなく、

気持ちの揺れ動き、そう、どうしようもない本能で生きるのだ。

だから、映画のラストで、ブラピが銃を撃つことはある意味、

日常崩壊してしまい、本能で生きるという魅力の行動させるのだ。

ストーリーではアンピーエンドだが、人間賛歌としてはハッピーエンドなのだろう。

だからこそ、これが名作といわれるのだろうな。他の精神異常や猟奇殺人映画と、

ひと味もふた味も違うところだろう。

(しいていえば、ロメロ監督の【ゾンビ】のラストシーンのあれが同意かな?)


そういつでもフィンチャー監督は、人は生きろ!と強く語ってくれる。  出町光識



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by ubusuna-art | 2012-09-03 09:51 | 映画・テレビ(寄り神)


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