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いきるんでい!

この記事の前に、駅前シリーズの予告を、オマケ映像にアップしたもので、

そんな日本喜劇がみたくなり、仕事の合間、DVDを借りに図書館へ。


当然だが、都会では知らないが、田舎の図書館に【駅前シリーズ】なんか、

ある訳がないよね。品行方正こそ文化でござるが、オホン!が田舎モンだもんな。

(普段の会話は田舎のオジサンは十分みなさん、下品でエロなんでゲスがね。)


そんななかで、大好きなフランキー堺さんの【幕末太陽伝】だけはあるのだ。

これは日本映画傑作の品行方正な?喜劇だからね。





ご存じ、青森県下北出身の監督・川島雄三さんで、これまた好物の監督さんでして、

彼の生い立ちからくることなのだろうか、独特の語りべの演出はたまらない。


ほんとうにユーモアが利いていて、よくできた映画。役者のみなさんの誰もが適材適所でステキ。

これぞ映画。これぞ芝居という感じである。

若い頃に観てから久しくなりますが、懐かしかった。笑い吹きだしながら忘れていたシーンも堪能。


それでも、それでも、イケネデゲスナ。傑作なんですがね。

クレジットタイトルは現代(当時)の品川ですから、当然やはりラストのラストシーンは、

鬼才・川島監督の撮影してほしかったし、イメージのまま観てみたかった。

居残り佐平治こと、フランキーさんの走り抜けるの姿は、映画撮影所セットから現代(当時)の品川で、

走り抜け生きて欲しかった。無理なんだけど無念。


この映画の助監督だった今村昌平監督も、この思いへ後悔の成仏は、映画【人間蒸発】のラストで、

同郷の青森の寺山修司さんは、映画【田園に死す】で、敬意をもって、あのラストだったのだろう。




川島監督、1963年6月11日永眠、満45歳。最高にダンディな映画監督。   出町光識


ぜひ!都会に生きる皆さん!川島映画を見てみてほしい。

**作品リスト**
還って来た男(1944年/松竹大船、原作:織田作之助『清楚』『木の都』)
ニコニコ大会 追ひつ追はれつ(1946年/松竹大船)
お笑い週間 笑ふ宝船(1946/松竹大船)
深夜の市長(1947年/松竹大船)
追跡者(1948年/松竹大船)
シミ金のオオ!市民諸君(1948年/松竹大船、原作:横井福次郎)
シミ金のスポーツ王(1949年/松竹大船)
夢を召しませ(1950年/松竹大船、原作:菊田一夫)
女優と名探偵(1950年/松竹大船)
天使も夢を見る(1951年/松竹大船)
適齢三人娘(1951年/松竹大船)
とんかつ大将(1952年/松竹大船)
相惚れトコトン同志(1952年/松竹大船)
娘はかく抗議する(1952年/松竹京都、原作:小糸のぶ『続・乙女の性典』)
こんな私じゃなかったに(1952年/松竹大船)
明日は月給日(1952年/松竹大船)
学生社長(1953年/松竹大船)
花吹く風(1953年/松竹京都)
新東京行進曲(1953年/松竹大船)
純潔革命(1953年/松竹京都)
東京マダムと大阪夫人(1953年/松竹大船)
お嬢さん社長(1953年/松竹大船)
真実一路(1954年/松竹大船、原作:山本有三)
昨日と明日の間(1954年/松竹大船、原作:井上靖)
愛のお荷物(1955年/日活)
あした来る人(1955年/日活、原作:井上靖)
銀座二十四帖(1955年/日活)
風船(1956年/日活、原作:大佛次郎)
洲崎パラダイス赤信号(1956年/日活、原作:芝木好子『洲崎パラダイス』)
わが町(1956年/日活、原作:織田作之助)
飢える魂(1956年/日活、原作:丹羽文雄)
続・飢える魂(1956年/日活、原作:丹羽文雄)
幕末太陽傳(1957年/日活)
女であること(1958年/東京映画、原作:川端康成)
暖簾(1958年/宝塚映画、原作:山崎豊子)
グラマ島の誘惑(1959年/東京映画、原作:飯沢匡『椰子と女』)
貸間あり(1959年/東京映画、原作:井伏鱒二)
人も歩けば(1960年/東京映画、原作:梅崎春生)
接吻泥棒(1960年/東宝、原作:石原慎太郎)
夜の流れ(1960年/東宝、成瀬巳喜男と共同監督)
赤坂の姉妹 夜の肌(1960年/東京映画、原作:由起しげ子)
縞の背広の親分衆(1961年/東京映画)
特急にっぽん(1961年/東宝、原作:獅子文六『七時間半』)
女は二度生まれる(1961年/大映東京、原作:富田常雄『小えん日記』)
花影(1961年/東京映画、原作:大岡昇平)
雁の寺(1962年/大映京都、原作:水上勉)
青べか物語(1962年/東京映画、原作:山本周五郎)
箱根山(1962年/東宝、原作:獅子文六)
しとやかな獣(1962年/大映東京)
喜劇 とんかつ一代(1963年/東京映画)
イチかバチか(1963年/東宝、原作:城山三郎)

by ubusuna-art | 2012-06-01 19:13 | 映画・テレビ(寄り神)


出会いはアート。アトリエでのアート制作と、夜な夜なの日常是映画劇場のご案内。出町光識の脳内ナビゲ―ション日記  


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