カテゴリ:美術館・博物館(神社)( 28 )

映像作品・アッズローの水につかる気分でね。

もうひとつの川崎市民ミュージアムでの展覧会をご紹介。

中村正義は顔の絵画展。この日は、どちらかといえば観客の顔ぶれは、絵画好きでも通な輩が、

目立っていた。それはそのはず、マニアを唸らせる画力なのだから。

それに聞き耳をたてると、あちらこちらから中村家の親族の友人?、知人らしき?

オバサマの声も聞こえてきたね。川崎ゆかりの作家ならではの、アーティストが日常に近くいる、

ある意味でアットホームといえる会場だった。


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そちらと対照的な展示は、スタジオ・アッズロー展-KATARIBE-の展覧会。


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こちらの会場では、現代アートである体験型の映像作品。休日ということもあり、

また違ったアットホームさが漂う。子どもたちや親子連れが目立ち、

お母さん、お父さんと子どもたちが多いな~。


子どもにとって、展示内容の意味などわからなくても、そんなことはどうでもいいのだろう。

アッズローの感覚をシャワーのように浴びれば、その映像の飛沫に楽しめる。微笑ましい。


それに何といっても、美術館での監視員さんが、いつもとは違い、子どもたちに作品に触ってと、

絶妙なタイミングで話しかけてくる。嬉しいね!これって、通常の展覧会ではあり得ない光景だね。


『絵画に近寄らないでください!』

『お手を触れないでください!』

『写真は撮らないでください!』だって目くじら立てて、こんなことを叫んでいる美術館は、

ガラパゴス日本だけかもしれないよね。あくまでアートとは娯楽であるのだから。


ある地元茨城の友人Tさんが、日本人ほど良く学ぶ国民性はないと、いってたことがあるけど、

そうは思わない。遊ぶことが得意でない国民なのだと思う。子どものように素直な感覚で、

遊べるという無邪気さは、この国では遊びよりも学びが上だという価値観、

その人生の貧しさによるところだろう。対比の成りたちではない、それは同意の価値である。

遊べないと、学びなどはない。または遊びには、学びという心構えも必要かな。



そして、スタジオ・アッズローの作品を鑑賞しながら、この川崎新百合の地で学生時代に、

映画畑の教育を受けた自分に、今までとは違う価値観があることに気付かされた。

これまで多くの美術館で、見かけることがあったアーティストの映像作品は、

足を止め、取り留めて観ることは、けしてしてこなかった自分がいる。



それが素直に向き合えるようになった。


歳をとったのか?それともこのところ、このブログでお馴染みのDVD洋画鑑賞で、

心のホワイトスペースにゆとりが出来たのかもしれない。

自分は子どものときから映画が好きで、この頃は疑う余地もない恋い焦がれ。

そして一時期から映画と別れては、愛が逆恨みとなったのか?好きすぎて映画を拒んでもいたが、

今ではそのあらゆる映画を抱きしめたい自分がいる。(大人になったのだろうか?)

だから、映像作品にも拒みが生まれなくなったのだ。

映画を赦したというより、自分自身を赦したのだろう。どんな過去も自分の血と肉なのだ。

ぼくにとっては、映画は骨格であり、バックボーン。(もう見失なうことはない。)



映画は人生そのものでもあるが、すべてが恋愛。つまりは恋する実験。

だから昔から実験映画という呼び名のアート作品に拒否があったかな。

どれも映画の出来損ないしか見えず、しいて面白いものも少ない。。。。

それに映画において実験がないシーン、カット、シークエンスなど、

もとから、ひとつとして存在しない。



でも、今回、アッズローの展覧会を観て、素直にイタリア野郎だな~と、楽しむ自分。

ここにあるコミュニケーションこそが、ましくそれだ。

映像に触れて遊び、語り部を聞く。その行為自体が、よくイタリア映画のなかにある、

エピソードともいえないだろうか。だからこの展覧会で、イタリア映画をみているような気分で、

それでいてスクリーンのなかに入り込んだ自分たちがいた。



ましてや、スタジオ・アッズローが、3・11震災にや津波、原発に向き合った日本人に対して、

どれほどまでに思い寄せ歩み寄り、このアート作品たちをチョイスして、

贈り物として展示をされたのかは不明だが、彼ら自体の名前のアッズローという、

海や空の青色という意味なこともあろうが、あまりにも、今の海と空を思いを寄せる日本人には、

メッセージ性の高い展覧会で、贈り物なような気が個人的にはしました。

皆さんはいかが感じますでしょうか?


【水たまり(子供たちに捧げられた微小の風景】
【泳ぐ人(ハイデルベルグに通いつめて】
【第四の梯子(サンタフェ)】
【センシティヴ・シティ】


もちろん、これには川崎市民ミュージアムの学芸員さんの、意識の高さもあるのだと思います。

個人的には【泳ぐ人】が一押しで、雰囲気とユーモアを兼ね備えていたお気に入り。

その次には【センシティヴ・シティ】がまた美しい。この不思議な空間では、

映像が四方八方であり、本当に温かみがありとても感情的にこだましてくる。


本当に良い展覧会でした。この展覧会は11月4日日曜日まで開催しています。

川崎市民ミュージアムに親子そろって、GO!GO!GO!です。  出町光識



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出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/


~器展の告知~
◆出町光識うつわ展 ギャラリー昨明
 10月3日~14日 福島県いわき市田人町南大平川平35−4 TEL 0246-69-2390
 震災後になって、はじめての福島での展覧会になります。ぼくの茨城でも災害を受けました。あれから作品は大きく変わり、色彩が豊かなものを作っています。お近くの方は是非お出かけください。


~展覧会の告知~
開催企画:小名浜国際環境芸術祭
開催場所:環境水族館アクアマリンふくしま(福島県いわき市) 
開催期間:2012年9月15日(土)~11月11日(日)
*2003年に開催されてから今回で9回目。キッズアート展での関連企画で、
ぼくと福島県立博物館の連携で実行した、震災後に福島県内外(世界中)の、
子どもたちから寄せられた、アクアマリンへの応援する魚の絵メッセージカードを、
2012再構成展示しました。ご協力してくれた子どもたちありがとう!

他にも大漁旗デザイン展や地球環境の保全、海洋資源の持続可能な利用をテーマとした、
芸術作品を展示されます。 ぜひ福島へお出かけください。

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by ubusuna-art | 2012-10-11 11:20 | 美術館・博物館(神社)

川崎ゆかりの中村正義は見なきゃ損!

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川崎ゆかりの作家といえば、けして、岡本太郎じゃない。

誰いうなかれ!中村正義と決まっている。



もちろん、心の師匠。

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世界の折元立身、アートパパは除くますが。。。




先日は時間をつくって、何とかかんとか川崎市民ミュージアムで開催中の、

中村正義の顔展を観に行きました。


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館内にならぶ絵画の顔、顔、顔。どれもが素晴らしく、見ごたえのある本当に良い作品が、

会場の初めから最後まで並んでいますね。ずっとニラメッコです。

目線をそらしたら、負けですよ!!

家にどれを持って帰りたいかなと、思わせるのですから、魅力的なのは真実。

海外にも顔にこだわる作家は良くいますが、中村正義のそれにはおよびませんね。


中村正義さんのことをはじめて知ったのは、銀座にあるギャラリーAの、

オーナーNさんのお話からでした。その方は毎度のことですが、興奮しながら鼻炎の鼻水を、

いつもテッシュペーパーで拭きながら、中村正義と河井寛次郎の話を、熱く語っていただきました。

今にして思えば、ふたりは共通することは、どちらも小さな池では満足せずに、

飛び立ってしまった鳥のような存在なのでしょう。枠に収まらない、真の天才なのでしょう。


だからこそ、多彩な絵画や造形のテクニックを超えて、生き方というのがでています。

それは選び出す題材にとどまらず、色、線、形、何もかもが、まるで生きた猛獣のように、

鋭い殺気の目と、噛みつくような牙、吠えている魂をように見えてきます。

もちろん、元気な力強さだけでなく、滑稽さ、寂しさ、生きる執着などもあまりに感情的。

今回の中村正義展でも、それをうかがうことはできますよ。


まるでジュルジュ・ルオーの絵画のような弧高さは、他にはなかなかお目にはかかれません。

今週の終末14日までの会期ですが、間に合う方は川崎市民ミュージアムへ。

どうしてもそれ以外の日程で観たいという方は、中村正義の美術館へお出かけくださいませ。

本当にお薦めなアーティストさんですよ。http://nakamuramasayoshi.com/

今度は、中村正義の美術館に出かけてみたいと思います。  出町光識

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◆出町光識うつわ展 ギャラリー昨明
 10月3日~14日 福島県いわき市田人町南大平川平35−4 TEL 0246-69-2390
 震災後になって、はじめての福島での展覧会になります。ぼくの茨城でも災害を受けました。あれから作品は大きく変わり、色彩が豊かなものを作っています。お近くの方は是非お出かけください。


~展覧会の告知~
開催企画:小名浜国際環境芸術祭
開催場所:環境水族館アクアマリンふくしま(福島県いわき市) 
開催期間:2012年9月15日(土)~11月11日(日)
*2003年に開催されてから今回で9回目。キッズアート展での関連企画で、
ぼくと福島県立博物館の連携で実行した、震災後に福島県内外(世界中)の、
子どもたちから寄せられた、アクアマリンへの応援する魚の絵メッセージカードを、
2012再構成展示しました。ご協力してくれた子どもたちありがとう!

他にも大漁旗デザイン展や地球環境の保全、海洋資源の持続可能な利用をテーマとした、
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by ubusuna-art | 2012-10-11 01:39 | 美術館・博物館(神社)

松本竣介展

神奈川県立美術館 葉山に、松本竣介展を観にいく。

ココロの師匠が誘う旅なので、お母さんの介護の合間のことだから、

デイサービスの合間、片道2時間、往復で電車バス4時間の旅立った。

(お母さんこと、アートママは偉大だから、寂しい思いにさせられないのでね。)


毎度の師匠特製の大きなおにぎりとゆで卵、それからコンビニで買った缶ビールが、昼食。

葉山に来たからといっても、何も特別なものは食べたりしないのが、師匠の流儀。

だって、ご馳走なのは、海が見れることと、松本竣介の絵画がメインディッシュなのだから。



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松本竣介の絵画展は、かれこれ20年前に、茨城県立近代美術館で観た企画展以来のこと、

当時、焼き物の勉強をしたてで、本当に贅沢飯抜きでむさぼるように、美術館にいっていたな。

今思えば、あれだけのセンスのいい松本絵画を見て、よく画家になりたいと間違った?

妄想しなかったかが、少し不思議に思えたが、あの時は焼き物1本が、最後の自分の道と、

決め込み思い込んでいたのだろう。


今回は以前に見た時より、さらに彼の絵画に引き込まれた。

それにセンスの良さ、凄さもなおさらに感じた。もちろん本人の絵のなかに、

先人のルオー、シャガール、クレーなどの味わいも感じるが、

それにつけても本人のセンスがベースにあっての話だから、見所がある。


オマケでいえば、その後の日本人画家の多くが、松本竣介を通過儀礼にして、

影響を受けているのがいるのもが、彼の作品を前にすれば、手に取るようにわかるだろう。


彼の持つ、色の混じりあいを感じさせないほどの、色彩の強さと鮮やかさ。

そしてすべての武器である、マチエール。そして自在な強弱の線。これにつきる。


ここに絵を描く者や、見る者のファンが魅せられる納得がいく。

この凄さは世界標準なのだと思うし、あまり類もないのでないだろうか。

その画家を世界に今もって、本気で紹介する気がないのが、日本美術の現状だろうし、

アートが存在しない国ならではの、貧しさなのだろう。


それにしても、本当に素晴らしいと今回感じたことのもう一つは、

ユーモアと洒落が多くあったことだろうか。以前にもポエジーなどの要素は感じていたが、

そこには遊びが多い。でも、まだ時代が時代なだけに、自由さは現代人からは感じにくいかもしれない。

それでも作品は、どれもが死んでいなく、生きているのだから、見ている側は、

これだけの回顧展を見せられると、嬉しいが、正直、本当に疲れる。

なぜ、これだけの素晴らしい画家の作品が、一堂に見れる美術館が、常設でないのだろうか。

また街中に作らないのだろうか。何度もいうがこの国には、文化中心に物事がない貧しい国だ。



ただ、36歳で死去した画家に、このようにも感じた。

作品が売れるようになってからだろうか?自由に線が引けなくなった?

あるいは描けなくなった?苦悩して傑作は多く生み出しているのだが、

本人の真面目さゆえか、どうしてもしっかりと描いていくのだという、息切れも感じる。

時代もあるのはよくわかるし、贅沢すぎる要望だが。。。。


葉山では、1室のモンタージュシリーズは光っていた。

館内1室の照明の具合もあるのだろうが、作品が生き生きしていた時代だ。

松本自身の中から湧き上がってくる】ものを感じる。

それに盛岡の緑の色彩の絵画たちも青葉に燃えていたな。


その後の例えば、TATEMONO(建物)シリーズもムードがあってよいとは思う。

でも20年間ほどの短い画業のなか、あの時代は何か自身にとって、

特別であったことは間違いないだろう。


その後、外的要因の子どもとの絵のやり取り、戦争の焼野原、他ジャンル表現者との出会い、

なんとかそこで描くべきものを見つけて、傑作を生み出しているが、

なかなか自由に描けなくなっている気がした。


うまく言葉にいえないが、たとえていうなら、映画監督が円熟期に名作を連発して生み出し、

その後なかなか、ある時期の傑作以上の作品が作れないことに、似ているかもしれない。

それはどんな天才にもいえることだし、ましてや松本竣介も例外でないのだろう。


だからといって、これは批判でなく、これだけの松本竣介のような画家は、まずいない。

この絵画を家へ持ち帰りたいと思わせるのだから、本当にスゴイ人だな。



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さて、それにつけても、花より団子。

葉山から逗子駅に戻り、駅前にある立ち呑み屋で、ビールとサワーなどを飲む。ゴクゴク。

それにしても師匠は、立ち呑み屋を見つけるのがうまいね。プハ~~!

そのことも尊敬に値します。では本日は逗子への小旅行でした。メデタシメデタシ  出町光識


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by ubusuna-art | 2012-07-19 07:08 | 美術館・博物館(神社)

美術館は作品墓場ではない、恨めしや~。

茨城から京都へ旅立つ前に、東京新聞に掲載された記事によれば、またも目黒区美術館の原爆展、

開催ならずという記事を読む。おまけに美術館の運営予算カットのことも書いてあった。

これは全国どこの箱モノ美術館、博物館、資料館、公民館でも同じなのだろうけどね。

企画屈指の知る人ぞ知る目黒区美術館でもということは、美術を求める者にはショックも受けるだろう。

この国には、原発再稼働どうのという中長期のビジョンどころか、国家ビジョンがなさすぎる。

文化の衰退は文明滅亡なのかもしれない。まあ、国などというある種の幻想は確実に、

20世紀に実を熟し、あとは朽ちるばかりなのが国家なのかも知れない。


本当に必要不可欠な精神は、お金勘定だけではない。

利益がなくても必要なものはあるのだ。それが文化だろうしね。

立ち返るという意味で、文化や己が立つという場の磁力の無さは、

これでは足場のない幽霊かな。

美術館も、アートも精神だとすれば、単に売上でないね。 ああ、恨めしや~。   出町光識


次回は、京都の美術館に考えるの巻で~。。。。


***展覧会の案内***
出会いのシミ ~ある男との出会いから~】展
会期:2012年6月9日~20日(パーティー6月9日(土)19:00~21:00)
会場:ART FORUM JARFO(特定法人京都藝際交流協会)
京都市東山区三条通東大路東入今小路町81番地1F
Tel: 075-751-0044 Fax: 075-751-6644



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by ubusuna-art | 2012-06-11 14:14 | 美術館・博物館(神社)

美術館を子どもの国にしませんか?

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少年英がありきたりだが、思春期というヤツだろうか。

気がつけば面倒くさそうに、視線を合わさないようにする成長ぶりが、寂しくも頼もしい。

男の子が真っ直ぐに育つとは、そんな大人との視線の外しから、

やがてハスッパにモノを見るようになることだろうな。自分もそうだったに違いない。

映画【大人は判ってはくれない】見たいな感じかな。


それでもまだまだ幼い少年美のほうは、思春期の英の代わりにか、コチラへの要求が増えた。

これも少年英との兄弟間での成長の狭間に寂しいのだろう。

大好きなレゴブロックやお絵かきだけでは、埋められないんだよね。


まあ、少年美もやがて兄の英同様に、独自の視線を手に入れていくのだろうから、

もうすこしの時間は大いに間合いを詰めて、遊んでやろう。


そんな少年美の今の視線の先はこうだ。

『絵が見たい!美術館へ行きたい!』というのが、最近の彼の口癖。


先日も小学校の図工の授業中に、画用紙を前に思いっきり蝶の絵を描いたらしく、

彼にもぼく同様に憧れになったヒーロー画家 ジャクソン・ポロックばりに、

筆を動かしてドリッピングしていたら、図工の先生からこう尋ねられた。

『ポロックだね。美術館に観にいったの?』 『先生も観にいったよ。』という会話に

美は相当ご満悦だったらしい。



数日前には、大人のぼくには美術館?アート?とはいい難い場所に、

不覚にも【トリックアート美術館】にせがまれていってしまった。

本当はなんとか、言葉巧みに誘導して、美がこれまた好きなジョニー・デップが出演している

『映画観に行かないか?【ダーク・シャドウ】に行かないか?と誘惑してみたが、ダメだった。



初めの写真のように、その美術館らしき遊園地?テーマパーク?に行ってみれば、

乗る気がないコチラであったが、美の無邪気な笑顔に、こちらもついつい写真など撮ってしまう。

おまけに、デジタルカメラのファインダーから、トリックアートを前にした少年美を見つめれば、

もっとこうしろ!ああしろ!と演技指導ばりに演出してしまう始末。

ぼくはトコトン、馬鹿が二乗の大人なようだ。


そんな悪ふざけに疲れてしまい、イスにへたり込んで座っていると、

アチラコチラからのトリックアートを前にして、子どもたちの声が聞こえてくる。

それは無邪気な笑顔を想像するに容易い、どれもが元気な声ばかり。


ケタケタ、キャキャに気がつけば、これってぼくの理想にかかげる、

美術館の風景に近いじゃないかと思い起こした。(いかんな~。あんなに毛嫌いしていたのに。)

どこの公共美術館でも、今この場所にいる目の前の子どもとアートとのふれあいこそ、

絵で遊び、作品に触れる。美の解放として求めているレジスタンス運動だろう。


トリックアートにまったく興味はないが、少年美にここへ連れられて、

少しビジョンとしての桃源郷として勉強になったかな。アリガトウね。


少年美は帰りの京王線に揺られているときにこういった。。。

『どこの美術館でも、絵をよく観ようと近づくと、必ずオバサンに注意されるんだ。嫌だよ。』

そうだよね。。。。

美術館の監視員さんは、アート嫌い人間を量産して生む機械。感性のないブタ野郎だ。ブイブイ。

ぼくはそんなことはいえないから、こういうしかなかったよ。


『外国の美術館はチガウよ。海の向こうにはアートってのがあるんだ。それまでババァに負けるな!』

少年美は電車の車窓から流れる風景を、視線でとらえて、うなづいていた。   出町光識


オマケはトリフォーの映画【大人は判ってくれない】からね。




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by ubusuna-art | 2012-05-30 09:08 | 美術館・博物館(神社)

写真とは、芸術か?

写真展を見に行く。

これがある意味において、日本の最高峰の一角だという。

その写真に感じたのは、生活という生きているリアルの無さ、

死と生の対比のお粗末な薄弱さ。

どんなジャンルのアーティストも、日本人としては迷走してるん。(-_-;)

生きていない日本人。それはつまらんアートなんだろうな。   出町光識


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by ubusuna-art | 2012-05-11 20:23 | 美術館・博物館(神社)

神・ポロック

東京・北の丸で、ジャクソン・ポロック展を観に行く。

最終日だから予測通りの混雑で、誰もがその絵を前にひしめき合っていた。


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子どもの頃、ゴッホ、棟方とならび好きになったアーティストであり、

どの絵画を見ても不思議なほどに、ワクワクしてしまう。

彼の描いた絵よりも先に、ぼくは上写真の動く姿の自由さに、

格好の良さを感覚として感じてしまった。今でも変わらないアートに求める自由さとは、

この姿であり、それ以上もそれ以下もない。


やはり、これほど惹きつけられる美術展は珍しいだろうな、あまり記憶にない。

トップを狙い、それを捉えた後の苦悩する絵画や、画業すら魅力的で、

この21世紀に残されたアートの後を継ぐ者たちに、

これほどまでにアートという可能性を託す(早すぎる死の結果)アーティストは決して他にはいない。


感覚としての才能、感覚の苦悩、感覚における知性の対局。。。。

キャンバスという地上から自由になり、宙を浮遊した楽園の住人は、

才能という重さゆえの身軽さに、あまりに橋は簡単に越えられるものだぞという、

凄みにあふれている。


もちろん、時代という限界もあろうが、絵画のみのバリエーションとしてではなく、

ポロックを神だと信仰する自分だからこそ、彼の立体オブジェが見たかったと、

求めてしまう。。。。。いうなれば、ポーリングスカルプチャーとでもいえよう。


肉体からの進化論という血の解放。疾走する自動車というスピードではない。

アーティストのフルスロットルを。贅沢か??


それほどまでに、ポロックという花は音楽ほどに儚く美しい。   出町光識


オマケ、エド・ハリス主演の映画 【ポロック(2000)】から。




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by ubusuna-art | 2012-05-10 07:46 | 美術館・博物館(神社)

文化の力を考えるセミナーに参加。

福島県南相馬へ出かけて、ワークショップやアーティストディスカッションでは、

他の参加アーティストさんに、学ぶべきものが実に多かった。それでかな?興奮したせいだろうか、

子どものように鼻血まで流してしまう、ぼく。正直そこまでですか?って自分に、

まだまだ伸び代があるぞ!って思う訳でしてね。いくつになっても勉強、勉強でザンス。

なので、本日も勉強のために水戸の茨城県民文化センターへ。


視聴したセミナーは、『【文化の力を考えるセミナー】~文化芸術活動で心の復興を~』といい、

主催は茨城県・いばらき文化振興財団です。

なかでも特出しているのは、ゲストの田村孝子さんの話でした。

彼女は、静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ館長さんで、NHK解説委員さんでもある。


なんといっても声も良いし、育ちに品のある知性あるしゃべりに、どうしようもなく参ってしまうのは、

自分のようなものは、アート寅さんのような品のなさゆえに、下品しか持ちえていないからかな。

それに聴衆している相手の性格を読みとり、田村さんは座っている茨城県側の立場をたてながらも、

見事かつ巧妙にですよ、上手~い具合に、静岡での自己成果を熱弁したてる。

そして後半は思わず泣いてるのかな?と、思う様な感情の入りように、(多分泣いてたでしょう)

こちらも涙を流して聴いてしまう。。。。。グスングスン。


客席の多くは市町村の職員さんや、市文化センターやホールの担当者さんらしきヒトたちで、

こちらの恰好とはあきらかにちがう訳ですよ。そのヒトたちとは人種も違うし、ズ・レ・テいる。

オマケに、40男が涙ボロボロで泣いていたらはなおさら、恰好がツカン!!!デス!


それでも田村孝子さんの話は、魅力的だなあ。覚語のうえに努力をし、執念で自らを磨く女性なのだろう。

ステキすぎる。壇上から降りての休憩の時間。多くのオジサン?たちに囲まれていたので、

直接お話しできなかったのは、まことに残念だけど、いたしかたないか。。。。。。

そのときの姿は、先ほどとは違って、両手を前で合わせて下げている少女のようだった。


可愛く、知性と感覚のある女性と、遠くとはいえども同じ時間を過ごせて良かった。実り大きい時間。

何をいっても、こんな言葉じゃ伝わらないだろうから、実際に田村さんのお話を、

視聴する機会があったら、ぜひ、時間を作っても聞いた方が良いのだ。

そして。。。。。。なんとも、静岡県民は心強く、美しい人が味方がいるのだね。幸せですね。

数多に母はあれど、我が母はなし。。。。 田村さんのお話に感謝。  出町光識


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by ubusuna-art | 2012-02-28 21:03 | 美術館・博物館(神社)

文化のないメリケンさんに、シャーンと教えてやろう。

このあいだのつくば美術館での展覧会中に、いっしょに企画に携わった、

市内在住のK民俗学芸員さんが、画家ベン・シャーンの本をカバンにひそませていた。

おおお、ぼくに貰えるのかな?と、卑し根性でながめていたら、チラ見せだけだった。残念。

おそらくは入口にあるミュージアムショップで、購入したものだろう。


昨日、折元立身さんから展覧会に借用していた、ガイコツパレードの

ドローイングスカルプチャーの12体を搬出して、お返しにいったのだが、

部屋の床に置いてあった、毎日新聞に掲載されていた【風知草】の記事が、目にとまった。

ベン・シャーンに関する【福島には届かない絵】という記事。記者 山田孝男さんのもの。

(テレビがないので。。。。、日曜美術館でとりあげられたんですね。。。。)


福島市にある福島県立美術館へは、シャーンの絵の一部が解放されないらしい。

まったくもって、ラッキーアイランドである。

オマケに文面には、福島県立美術館の荒木康子さんという、学芸員さんが、

最も福島に来てほしかった作品は、【解放】だという。


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シャーン自身の描いた意味はさておいて、絵に描かれた遊ぶ子どもをみたら、

宙を浮く子どもとは、天使にちがいない。その表情が物語るものは、状況の重さ。

今の日本人が読み解くなら、どうしても感じてしまうのは、地震や津波の廃墟だろう。

では、そのような土地である、ラッキーアイランドにいる美術館の学芸員さんの思いとは?



何が解放されて、何が解放されない現実なのだろう。




ラッキーアイランドからは、なかなか声をあげずらいと考える。なので拝啓メリケンさん。

日本へ唯一の原爆を落としたメリケンさん。

原発という核開発を、日本にすすめてさせたメリケンさん。

本当にありがとうさん。そしてアートという生かし方、文化の活かし方の

根本に理解と解放の無いメリケンさん。

本当に素晴らしい判断と、見上げた心がけに感謝いっぱいですね。

やっぱりトモダチ作戦だから、トモダチとはまず相手の状況ウンヌンカンヌンよりも、

モノの方が大事、大切だよね。そのように考えるのは、おみごとでしょうね。

ベン・シャーンも、心の底から、画家をやって良かったと、さぞかし喜んでいますぞ。

本当の自由を知らないメリケンさんには、アートの自由解放もなく、

銭勘定の個人主義だな。経済の市場開放TPPだけだな。ゼニヤデゼニ。



そして数日前に、友人映像作家Sさんと、隅から隅まで読むとこのない、

あるクサレ新聞の社説に、読むのも糞なので、よく読んでもいないが、

原発推進せよの記事にはゲンナリダ。

そしてそのような政治家にも、ゲンゲンゲンゲン、はだしのゲンなりだ。



ラッキーアイランド。このままいけば、この土地を中心に、日本もメリケンどうように、

文化が無くなっていくだろうな。アートゼログランド。


日本の政治家さんには、復興のための特区構想などは、再生のためにも、

美術特区、文化特区にしていただきたいよ。


もし、たったひとつの芸術品とか、たったひとつの文化財産だろうと、

絵画を一時期たりと置けない、貸せない土地がラッキーアイランドであるなら、

そこにヒトが今、暮らしを営んでいるとは、

日本の政治家さんはどのような判断なのだろう。。。。ほんとうに人体実験場なのか。



想像しよう。

ベン・シャーンの絵のように、今の福島にいる子どもが未来へ飛べるか。

想像しよう。

実験が常であるアートの環境で、ベン・シャーンの描いた絵画の活かし方何か。

想像しよう。

戦争と貧困、差別という画家ベン・シャーンとは何ものなのか。

想像しよう。

今のラッキーアイランドを忘れてはいないか。

想像しよう。想像しよう。。。。。。想像しよう。。。。。



ぼくはどのツラさげて?ラッキーアイランドへ来月もいくのだろうか?

創造しよう。。。。ベン・シャーンに劣るだろうが、同じアーティストとして誇りを持って。   出町光識


追記 シツコイヨウダガ、メリケンさんの核平和利用どうようの、ベン・シャーンの絵画の平和利用や、文化利用が、震災や放射能で弱り切ったこの日本への、無償だろうことは、いうまでもないのだろう。トモダチ作戦だものね。まさか、これから先も不透明なこの国の懐に、手は突っ込むまい。銭勘定ではないのはさすがである。メリケンさん。


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by ubusuna-art | 2012-01-24 02:49 | 美術館・博物館(神社)

クリスマス・イブ

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茨城県阿見町にある、予科練平和記念館さんに、

先に知人Nさんからいただいた絵本2種類を、

おすそ分けとして、クロネコヤマトの宅急便にてお送りしました。


するとさっそく。。。。活用のようすの写真が、

W学芸員さんからメールで届きましたよ。


阿見の子どもたちをはじめ、多くの子どもたちに、

読んでいただけるのではと思いますよ。

もちろん、W学芸員さんの読み聞かせも?あるのかな?

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そんなでメデタシメデタシ。。。。  出町光識


◇◆◇◆◇展覧会のお知らせ◇◆◇◆◇

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個展【出町光識器展】
会期:2011年12月16日~12月29日まで (在廊日:28日)
場所:ギャラリー玄海 (東京新宿マルイメンズ1F)
東京都新宿区新宿5-16-3 玄海第2ビル(丸井MEN)1階 TEL:03-3352-3105
*色彩あふれる器の個展です。堆朱の新作登場!びっくりだわさ。
最終日28日は在廊しています。お待ちしていますね。


よろしく、たまには、ポッチっとな。

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by ubusuna-art | 2011-12-24 06:00 | 美術館・博物館(神社)


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