もしかして、びんぼう自慢は言葉をうむのかしら。

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来月の請求書が本日届く。支払いことを思えば、深夜2時のアトリエの蛍光灯は、あまりに暗い。

それでも毎度に変わらぬように、個展にむけて窯を焚きながら、個展にむけて器制作する。

その器を韓国行きで不在にする個展会場にならべて、見ることなくそれらが消えていくのだろうか。

いたしかたないが。それらが消えなくては請求書は消えない。あまりに暗い蛍光灯は、

残り少ない瞬きの死の発光している。しみじみ。。。。。秋の夜長のびんぼう自慢。。。

蛍光灯がピンピンと泣いている。



眠りこけた。。。窯たきだった。4時18分か。

喉がやられた感。びんぼうは喉にもくるのかな?



韓国でのアジア陶磁シンポジュウムで、スライドレクチャー案。あるいは頭の整理。戯言。

①循環する水の器。焼くという行為の特化に陶芸を求めない【極私的】思考法。
(あるいは工芸という水の存在技法と重要性・もしくは水の声)
 陶芸が70年代に素材を思考することで、アート界のモノ派に寄り添い、同一化するふしもあったが、その後はコンセプチャルに焼くという行為そのものが、ある意味での日本陶芸の最高点であり、鯉江良二という極みの答えになる。そこにはもしくは同じ愛知の血?ゼロ次元との復讐の対峙。あの時点でまぎれもなく鯉江良二はアーティストである。(あるいは鯉江さんの思考では、大量生産における個性の埋没のもがき・または陶芸の宿命である模倣することがポップアートを見た親父のもがきか?)それ以降現在において、陶芸家は創作事態に答えは求めない。なぜ焼くか、なぜ作るか?彫刻家との差別化の話など過去昔話。人気がすべて、それはそれでもいい日本文化なのだから。それでも何故に陶芸家は詩をうたわなくなったか。戦争を知らない子どもたちだからか?陶芸でオブジェを焼くことが、単なる技術自慢大会のビックリマンショー特化したからか。一億層総白痴化。無論、これに八木一夫という陶芸神話では、最先端だった高度な職人さんのオブジェ焼きは、語ることはない。あくまでも陶磁器(俗名・陶芸家)におけるアーティスト作家の系譜の思考。

②トグロ糞まみれの器。
古事記にはじまる糞の神。粘土の神。蛇、紐つくり技法。巻き糞とトグロ蛇。母なる大地。おばあちゃん(母)の介護は糞まみれ。糞と大地。あるいは糞は夢の島になり、糞は国土をも増やす。糞と土。あるいは介護において、糞を垂れ流すようになると人でなくなり、施設にいくという生活の基準。食事と排泄。糞まみれは社会からの排泄の境か。人は糞と戦争しているのか。糞だらけ純情。


③鎮魂の器。
震災における海の波。あるいは精神の波を掌で鎮める。あるいは水平線という想定内の基準。もしくは海というモノの読み違い。沈む者との会話。多くの幽霊の存在。あるいは東北事態が他の地方からはすでに神話なのか?遠野物語なのか?あるいは震源の海底の存在は大地の存在であり、土の存在。そこを思えば、国という領土主義自体が想定内の基準か。ここまでくると島という存在。論争にもいってしまうな。それすらも鎮魂する器か。生涯のライフワークか?そんなアイデアだな。


④以上の①~③に関して至る40代の自分にとって陶芸とは詩である。おそらく50代にして愛となり、60にして人生とでもなるのだろうか?そして70になれば想像もできないが、80、90、100?
今にして思えば、2000年のキョンヒ大学でのはじめてのレクチャーで、1番前の席に座り、ぼくに質問をした韓国を代表する偉大なる陶芸家 李康孝さんが、『でまちさん、映画と陶芸共通点はなんですか?』絶句した情けない30代はじめの自分。今では迷わずいえる。【詩・시 】であると。だからこそ、韓国陶芸は強いのだろう。アリランだ。



まあ、こんなこと、夢想しても、陶芸家に必要なのは技術のタネか?

それでも良いな。びんぼう自慢で金はないが詩はある自分。けっこう幸せなのかな。

ある韓国詩人のことば。

시로는 돈도 벌지도 못하고 쌀을 생산하지도 못하며 자동차도 만들지 못한다. 그러나 돈을 벌고 쌀을 생산하고 자동차를 만드는 그 주체인 사람을 즐겁게 만들고 행복하게 만들고 사람답게 살게 만든다.


たとえ、ピンピンと蛍光灯が鳴いても、ぼくは泣いてはいけない。

『貧しくとも自由』心まで貧しくなってはいけない。貧しいことは感覚のあるということだ。

だって、子どもの頃。お金なんか握ってなかったもん。自由に握れるほどね。

それが感覚のある証拠。遊びというもの。5時38分か。まだ窯焚き終わらず。  出町光識



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出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/

~展覧会の告知~
開催企画:小名浜国際環境芸術祭
開催場所:環境水族館アクアマリンふくしま(福島県いわき市) 
開催期間:2012年9月15日(土)~11月11日(日)
*2003年に開催されてから今回で9回目。キッズアート展での関連企画で、
ぼくと福島県立博物館の連携で実行した、震災後に福島県内外(世界中)の、
子どもたちから寄せられた、アクアマリンへの応援する魚の絵メッセージカードを、
2012再構成展示しました。ご協力してくれた子どもたちありがとう!

他にも大漁旗デザイン展や地球環境の保全、海洋資源の持続可能な利用をテーマとした、
芸術作品を展示されます。 ぜひ福島へお出かけください。


【元気なアートコラボラボVol4 子どもと障害者∞アートの冒険】
 茨城県つくば美術館(Tsukuba Museum of Art Ibaraki)
 2012年10月16日~21日
  *小学生と障害者が出合いアートに遊ぶ。
   各アーティストによる楽しいワークショップを通して、
    交流から生まれるオブジェや絵画のグループ展。

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by ubusuna-art | 2012-10-20 05:41 | 日常(現世)


出会いはアート。アトリエでのアート制作と、夜な夜なの日常是映画劇場のご案内。出町光識の脳内ナビゲ―ション日記  


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