東京と茨城の図工教育の格差
東京青山にある、こどもの城にでかけた。あの岡本太郎の彫刻が目印ところね。
【図工だいすきこども美術展】という、企画を見に行くためである。
すこし個人的なことだが、うちの少年美の版画作品が展示されているからだ。
彼は東京に行ってしまって半年。もうすっかり東京にもなれた様子で、
11歳という子ども心の揺れる自己形成に、自然環境豊かな茨城と、
誘惑の多い東京で学んでいることが、内在されながらいきている。
それを親子で語り合うのが今は何とも楽しい。
今回選ばれて出品した作品は、筑波山に朝日が昇る風景を掘りこんだ版画。
彼の心は今、東京にあっても心象風景は、茨城なのだろう。
タイトルは【静かな気持ち】。少年美らしい。彫刻刀の扱いも上手く。。。親馬鹿か。。。。やめとこ。
さて、それはともかく、東京にある小学校での図工の時間と、茨城の教育の現状はこれほど違うのか?
それは会場に入ると、一目瞭然。目の前にひろがるのは図工というより、アートである。
色彩豊かに自由に描き、立体もはじけてぐんぐん爆発つくりだ!
茨城にある小学校には職業がら、総合的学習授業を中心にお邪魔することが多い。
そこで教室の廊下前に張り出されている絵画や、市民祭にだされる絵画をよく目にするが、
本当にひどいものである。子どもたちの描いた作品がひどいのではけしてない。
先生たちの教えの酷さに驚くばかりである。これでは子どもが可哀想だし、哀れである。
これはけして大げさなことではない。図工に関する教育の格差はかなり深刻である。
それは図工だから、まあいいか。なのだろうな。これが国語、数学、英語なら大騒ぎなのだろう。
先生も親御さんもそれを知ったら、何と思うだろう?茨城の教育委員会の目もきっと節穴なのだろう?
今の図工の教科書をあけて見てみると、現状とのギャップに愕然とするはず。。。。
たしかに100歩譲って、図工が教科担任制でない茨城の現状は、難しいのだろう。
これが体育や音楽ならまだ教えやすいのだろう。体育なら運動の身体能力の速さや高さの、
数字記録の目安があり、音楽なら合唱、合奏コンクールという目標や順位づけもできるから。
しかし図工は違う。一人ひとりの能力や個性にあわせて、描いたり作り出したりするものを、
見つけて伸ばし、みんなで認め合わなくてはいけない。ましてや先生はそれを評価付けしなくてはいけない。
忙しい先生たちに子どもの個性に目をかけやれというのも酷である。
でも、茨城の図工教育の現状がこれでいい訳ないよね。ここらあたりは真剣に、
教育現場と美術館、地域の作家たちで本腰入れていかないと、かなりこの悲劇性はつづいていく。
そして日本すべてにいえるのだろうが、図工はアートの時間に。体育はスポーツの時間に。
音楽はミュージックの時間という風に、教育の仕方変えるべきなんだろうな。
文科省は子どもたち未来どうしていくきなのだろう。しかしまったく、教育格差は広がるばかり。
茨城の小学生にアートの触れ合いを!! 描く、作る、創造する喜びを! 出町光識
応援のぽちっとな~~~。
出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/
~展覧会の告知~
開催企画:小名浜国際環境芸術祭
開催場所:環境水族館アクアマリンふくしま(福島県いわき市)
開催期間:2012年9月15日(土)~11月11日(日)
*2003年に開催されてから今回で9回目。キッズアート展での関連企画で、
ぼくと福島県立博物館の連携で実行した、震災後に福島県内外(世界中)の、
子どもたちから寄せられた、アクアマリンへの応援する魚の絵メッセージカードを、
2012再構成展示しました。ご協力してくれた子どもたちありがとう!
他にも大漁旗デザイン展や地球環境の保全、海洋資源の持続可能な利用をテーマとした、
芸術作品を展示されます。 ぜひ福島へお出かけください。
【図工だいすきこども美術展】という、企画を見に行くためである。
すこし個人的なことだが、うちの少年美の版画作品が展示されているからだ。
彼は東京に行ってしまって半年。もうすっかり東京にもなれた様子で、
11歳という子ども心の揺れる自己形成に、自然環境豊かな茨城と、
誘惑の多い東京で学んでいることが、内在されながらいきている。
それを親子で語り合うのが今は何とも楽しい。
今回選ばれて出品した作品は、筑波山に朝日が昇る風景を掘りこんだ版画。
彼の心は今、東京にあっても心象風景は、茨城なのだろう。
タイトルは【静かな気持ち】。少年美らしい。彫刻刀の扱いも上手く。。。親馬鹿か。。。。やめとこ。
さて、それはともかく、東京にある小学校での図工の時間と、茨城の教育の現状はこれほど違うのか?
それは会場に入ると、一目瞭然。目の前にひろがるのは図工というより、アートである。
色彩豊かに自由に描き、立体もはじけてぐんぐん爆発つくりだ!
茨城にある小学校には職業がら、総合的学習授業を中心にお邪魔することが多い。
そこで教室の廊下前に張り出されている絵画や、市民祭にだされる絵画をよく目にするが、
本当にひどいものである。子どもたちの描いた作品がひどいのではけしてない。
先生たちの教えの酷さに驚くばかりである。これでは子どもが可哀想だし、哀れである。
これはけして大げさなことではない。図工に関する教育の格差はかなり深刻である。
それは図工だから、まあいいか。なのだろうな。これが国語、数学、英語なら大騒ぎなのだろう。
先生も親御さんもそれを知ったら、何と思うだろう?茨城の教育委員会の目もきっと節穴なのだろう?
今の図工の教科書をあけて見てみると、現状とのギャップに愕然とするはず。。。。
たしかに100歩譲って、図工が教科担任制でない茨城の現状は、難しいのだろう。
これが体育や音楽ならまだ教えやすいのだろう。体育なら運動の身体能力の速さや高さの、
数字記録の目安があり、音楽なら合唱、合奏コンクールという目標や順位づけもできるから。
しかし図工は違う。一人ひとりの能力や個性にあわせて、描いたり作り出したりするものを、
見つけて伸ばし、みんなで認め合わなくてはいけない。ましてや先生はそれを評価付けしなくてはいけない。
忙しい先生たちに子どもの個性に目をかけやれというのも酷である。
でも、茨城の図工教育の現状がこれでいい訳ないよね。ここらあたりは真剣に、
教育現場と美術館、地域の作家たちで本腰入れていかないと、かなりこの悲劇性はつづいていく。
そして日本すべてにいえるのだろうが、図工はアートの時間に。体育はスポーツの時間に。
音楽はミュージックの時間という風に、教育の仕方変えるべきなんだろうな。
文科省は子どもたち未来どうしていくきなのだろう。しかしまったく、教育格差は広がるばかり。
茨城の小学生にアートの触れ合いを!! 描く、作る、創造する喜びを! 出町光識
応援のぽちっとな~~~。
出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/
~展覧会の告知~
開催企画:小名浜国際環境芸術祭
開催場所:環境水族館アクアマリンふくしま(福島県いわき市)
開催期間:2012年9月15日(土)~11月11日(日)
*2003年に開催されてから今回で9回目。キッズアート展での関連企画で、
ぼくと福島県立博物館の連携で実行した、震災後に福島県内外(世界中)の、
子どもたちから寄せられた、アクアマリンへの応援する魚の絵メッセージカードを、
2012再構成展示しました。ご協力してくれた子どもたちありがとう!
他にも大漁旗デザイン展や地球環境の保全、海洋資源の持続可能な利用をテーマとした、
芸術作品を展示されます。 ぜひ福島へお出かけください。
by ubusuna-art
| 2012-09-23 06:46
| 日常(現世)
出会いはアート。アトリエでのアート制作と、夜な夜なの日常是映画劇場のご案内。出町光識の脳内ナビゲ―ション日記
by ubusuna-art
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