羽のある赤ちゃんリッキー登場。

この数日で仕事の合間に見ている映画は良いもの出会っているが、

なかなか紹介できないのが歯がゆいね。【インセプション】【4つのいのち】。。。。

そのなかで本日の日常是映画劇場の紹介は、

フランスの女性映画の旗手、名手といわれているフランソワ・オゾン監督の描く、

【リッキー(2009・フランス・イタリア】。


家族愛を奇想天外な切り口で、見事に新しい家族の再生する姿を描いた素敵なもの。

出演の皆さん芸達者で素敵でしたので紹介しましょう。

アレクサンドラ・ラミー(母親カティ役)、セルジ・ロペス(父親パコ役)
メリュジーヌ・マヤンス(娘リザ役)、アルチュール・ペイレ(翼のあるリッキー役)





誰が何といおうと映画というものは、90分前後が至福時間と、ぼくは思っている。

この時間帯の潔さの間合いで決められた作品に、実に傑作は多いのだ。


映画とテレビドラマでは、人物や各シーンの密度の描き方、そのシナリオは異なる。

外国ドラマといえども、ブーム到来で予算は贅沢に使えるようになり、

ハリウッドとは異なり、最近は独自のスタンス構成を築くようになったのですが、


映画の方は予算の上下に関係なく、いつの時代でも基本的に、淀む定住者の所へ、

よそ者やマレビトという変わり者が登場しやって来て、そこの空気や話がかき回され、

その訪問者の去り方で残された者が、何を感じたが映画の真骨頂。


この作品も90分の時間と、映画らしい展開が真骨頂なのだ。

そこで、オゾン監督はとても印象深い作品に仕上げている。


話の内容はこんな感じ。工場勤めで生活に追われたシングルマザーの母親カティは、

愛している娘リザとのコミュニケーションも、単調な毎日の生活に追われ疲れ切っていた。

そこで工場で、たまたま出会ったパコという男と恋に落ち?男に逃げかな?

一緒に暮らし始めることなる。そこで肉体関係の末、やがて男の子が誕生する。


そこらへんにもサラッと文書では書きましたが、すでに前に付き合っていた男との子である、

娘リザは寂しさを感じる描写がつづく。それはとてもうまく描かれ、

ストーリーの進行には、ずっと娘リザの寂しさが、見てる側の心に突き刺さったり、

ユーモラスな描写を丁寧に紡いでいく。


まあ、そんなこんあでイングリモングリありまして、新しく家族になった母親カティ、

父親パコ、娘リザは、なんともギクシャクしている。そんなある日、

リッキーの背中に異変の痣ができ、やがてエグイ描写でなんとも翼がはえてきて。。。。

それでも母性いっぱいで、おっぱいな母親は受け入れる。。。。

そこから映画は奇妙なストーリーを、丁寧な描写で描きながら進んでいく。


とにもかくにも、寂しい娘リザが本当に上手な演技で、シチュエーションが豊かなっている。

たとえば。。。。


*寂しいリザの大切な赤ん坊の人形をつかっての一連の会話。
(リザにティンカーベルの翼のあったシーンもあったね。)

*病院の廊下で母親カティの出産に、彼氏パコとリザは待って、名前を考えたり。

*母親カティがリッキーにオッパイをあげるときには、チキンを食らったり。

*母親カティの後ろにしがみつき、バイクに乗る顔、その後のバス通学。

*紙細工で鋏を使い翼を切るシーン。挙げればきりがない。。。。


もちろん、娘リザの描写だけでなく、母親カティの退屈な毎日の寂しさから男パコへ、

そこから誕生した幼い男の子リッキーへの母性へのながれ、

そして新しい家族の在り方を手に入れる母親カティは、初めから最後まで目が離せません。


ラストはいいませんが、翼のはえたリッキーが、母親カティと父親パコと娘リザを

家族というカタチにしていくのが、大雑把なストーリー。


ずっと寂しかったリザを抱き寄せる父母のふたり二人の手が、リッキーに負けない?

翼であるのは本当に様式美ですね。


赤ん坊にエグイ描写で羽が生えるという、奇想天外なお話でうが、

それが天使か、モンスターかは見ている側の価値観でもありましょうが、

とにもかくにもその狂言回しで、平凡な人たちが新たな家族という、

本当に大切なものを手に入れるのですよ。あれ、ラストいっちゃった?

でも、実際にこの映画を見ることを皆さんに、本当にお薦めです!


日曜洋画劇場の淀川長治さんが生きていたら、本当に上手に解説してくれそうな映画ですよ。

淀川節で。。。『あの描写、あの演技、あのシーン、コワいな~、フランス映画、コワいな~。ほんと怖いですよ。そしてあのお嬢ちゃん、メリュジーヌ・マヤンス。カワイイナ、カワイイナ。そしてオゾン監督、ちょっとイジワルね。そして最後どうなるっでしょ。皆さんを驚かせますよ。そんなオゾン監督の上手い上手い映画【リッキー】、ぜひお楽しみください。それでは、また映画の後でお会いしましょ。』

こんな感じで淀川さんも薦めること間違いない。ははは。

それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。  出町光識


応援のぽちっとな~~~。

人気ブログランキングへ

f0230584_13185324.jpg
出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/
[PR]
by ubusuna-art | 2012-07-24 03:19 | 映画・テレビ(寄り神)


出会いはアート。アトリエでのアート制作と、夜な夜なの日常是映画劇場のご案内。出町光識の脳内ナビゲ―ション日記  


by ubusuna-art

プロフィールを見る
画像一覧

最新の記事

雪、消えてしまえばその寒さす..
at 2013-02-06 10:25
ブログ留守がちですが。
at 2013-02-05 21:17
魅力ある教育、それがない現実。
at 2013-02-01 10:21
ワークショップとダイエットから。
at 2013-01-24 15:11
黙して契れ。兄弟、母、そして..
at 2013-01-17 18:53
あけおめ、もうすぐ個展です!
at 2013-01-05 20:07

ブログパーツ

その他のジャンル

記事ランキング

以前の記事

2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
more...

ブログジャンル

映画
アート・デザイン

タグ

検索

画像一覧