おとなにもわからないのさ。

『なんで産まれてきたんだろう。』 『人間ってなんのためにいるんだろ。』

もうそのようなことを、口にするように、うちのヘタレ馬鹿息子もなったようだ。

親はなくとも子は育つというが、彼もそのように、猿から人にかわる様子をみると、

自分の役割のなかで、格闘してるのだろうと感じて、たのもしい。



あるときの学校での粘土ワークショップで、子どもたちに混ざり、

隅の方に小さな女の子が車椅子にのっていた。

先生が女の子の面倒を向き合い見ていたのだが、この日はボクがリーダーのワークショップ。

すすんで自分がやらなくてはと、先生にやりますよと、声をかけ代わってもらった。


みんなと同じように粘土をするものの、すこし触るだけで女の子は疲れてしまう。

手先も不自由だったから、余計にシンドイ様子。。。。

疲れて、目がトロンとして頭を下げ、車椅子に接続された小さなテーブルに、ヘたってしまう。

何度と話しかけるが、もう、涙目で、こちらも接し方にだいぶ気をつかった。


女の子は小さな声で。。。『オワッタラ。。。オベント。。。』(*お弁当)

といいながら、またもへたりこむ。

ほかの子どもたちとの、ワークショップ作業も見てあげなくてはいけないので、

そちらも回りながら、小さな女の子が起き上ったのをみては、近づいて話しかける。

『オベント。。。。オベント、オワッタラ、カエレル。。。』

この女の子は粘土をやるより、ここでみんなと今を過ごすよりも、

すぐに家に帰って、大好きなママに甘えたいのだ。それは自らとも、

元気な他の子どもたちとの環境とも、対峙しながら、たたかっていたのだろう。

ワークショップのつかの間のできごとだが、思いだすだけで心にしみるものが、今もある。

なぜならあのような必至の状態で、モノをつくったことは自分にはないから。



ヘタレ息子は心に足りない何かを、自分で探している。。。。

あの女の子も、ママに会えるまでの時間を、独りこなしていた。。。。。

子どもなりに、大人以上に何ごともあきらめずに、必死なことがある。


『なんで産まれてきたんだろう。』 『人間ってなんのためにいるんだろ。』

ヘタレ息子以上に、長生きしているボクが、その答えを持っていない。


まあ、だから美術してるんだけど。。。        出町光識



◇◆◇◆◇展覧会のお知らせ◇◆◇◆◇

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福島県立博物館 企画 【漆の芸術祭 東北へのエール】 
会期:2011年10月1日~11月23日まで
場所:福島県喜多方市 夢想館(元中学の廃校)

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神楽坂暮らす。グランドオープン
飯碗企画 「いただきます。」展
会期:10月5日(水)-23日(日)
■ 出品作家: 川島いずみ(埼玉) 川合孝知(九谷焼) 出町光識(笠間)中田誠(京都) 村上修一(会津 漆) 村上三和子(波佐見) 安見勇人(信楽)
神楽坂 暮らす。(KURASU GALLERY) 03-3235-7758  info@room-j.jp

◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇

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出町光識ホームページhttp://www.mitsunoridemachi.com/

よろしければポッチポッチっとな。

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by ubusuna-art | 2011-10-16 01:28 | 日常(現世)


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