子どもにも瞳はふたつある
『復讐するは我にあり』という映画がある。実話であり、昭和におきたの有名な事件。
監督は学生時代の学長であった今村昌平監督によるもの。
本日は、この連続殺人事件の、最初の被害者がでた日らしい。
昼食にキムチチャーハンを食べながら、テレビをみていたら、作家 佐木隆三さんが話していた。
この事件の特徴であったのは、【子どもの感性の柔らかさ】である。
犯人が少年の頃に、あるきっかけで、大人や親の不道理により、心が深く傷ついていく眼差しからはじまり、
犯人が捕まるきっかけとなったときも、少女の眼差しで終わる。
子どもの眼差しとはどんなものだろう。
職業がらか、はたまた同じ精神年齢なのか、幼稚園や小学生の子どもと遊ぶことが多いから、
遊びやものつくりなどに夢中になっている眼差しをよく見る。それは愉快で痛快に笑う瞳が多いのだが、
新たな創造や発見にいつも眼差しは向いている。
その半面に感性の柔らかさは、傷つきやすく、不安と疑問もいだく。これもまた、よく見かける。
大人は生き抜くことの慣れ合いから、不道理や不道徳に慣れきっているから、
子どものような無垢な眼差しは、誰でもがあったはずなのに、老眼のあらわれ同様に、
視野や視界が見えにくくなるもの。
思春期や反抗期という時間に、ひとつの眼差しの感性は、ピークの完成ともいえる。
それで多くは、そんな眼差しをもったとはいえ、大人からみれば未熟な子どもから、
何か仕掛けることは少ない。子どもはいつだって静かに、まずは待っている。
不安と疑問をもちながら、大人の都合という嘘に眼差しを向け、想像(創造)することを止めない。
だから子どもは『我にあり。。。』と念じているともいえる。子どもはすでに子どもという生き物で完成した、
感性の眼差しをもっている。 出町光識
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【出町光識 うつわ展 ~九十九∞つくも2010~】
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会津・漆の芸術祭HP http://www.general-museum.fks.ed.jp/urushinogeijyutusai/top/top.html
2010年10月2日から11月23日まで福島県会津若松市の七日町通りにある藤崎商店くじらやさんに№34にて出品しています。
ぜひ、行楽シーズの秋の会津におでかけくださいませ。
by ubusuna-art
| 2010-10-18 20:50
| 映画・テレビ(寄り神)
出会いはアート。アトリエでのアート制作と、夜な夜なの日常是映画劇場のご案内。出町光識の脳内ナビゲ―ション日記
by ubusuna-art
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