笠間焼の本(図録)

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茨城県陶芸美術館から、

今開催中の展覧会図録が届きました。

THE KASAMA ルーツと展開
会期:平成22年4月17日(土曜日)
           ~6月20日(日曜日)



ゴールデンウィークに開かれる笠間焼 陶炎祭の時期に、

あわせたような企画で、これまでには陶芸美術館では、

おこなわれなかった内容になります。

多くの方に見てもらえるという、観客動員数も大切には思いますが、

この時期には笠間焼の展覧会がおこなわれる方が、

産地としては良いなと思います。なので皆さんもぜひお出かけくださいませ。


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さて、図録もとても立派なもので、

TEH KASAMA ルーツ編と、

展開編の2部冊の構成になっています。

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オマケに102人の作家を紹介する、

DVDの映像付きで入っていますよ。


オイラの作品はオブジェが展示されています。

東京青山 ギャラリーTAOさんで発表している、

言ノ葉ノ山シリーズの一部を出しています。



もう古いオジサンの話と笑われるかもしれませんが、

自分が陶芸を習い覚えた時代には、

陶芸家とは器とオブジェの2刀流つくりが主流で、

そのようなチャレンジャーな諸先輩が、憧れの存在でした。


まだまだ陶芸家という価値も幼年期から創成期という具合で、

他ジャンルのアーティストとの交流や、コラボなどの他流試合も多く、

今とはだいぶ違う雰囲気を持っていたように感じます。

いまでは器を作っているのみこそ、陶芸家といわれる時代のように思いますね。

細分化されたのかもしれないので、それも仕方ありません。



この展覧会は、まだ見に行ってませんので、

どのような展示になっているかはわかりませんが、

笠間焼という窯業産地は、歴史こそ浅いのですが、

民芸、伝統工芸、クラフト、オブジェ、インスタレーションと、

一時代に活躍した多種多様な陶芸家を生んでいます。


反面、県またがったお隣の陶産地 益子焼があり、

民芸のコンセプトを立ち上げた 人間国宝 濱田庄司さんの

存在の大きさにより、益子焼よりも歴史が古いのですが、

その影になり、民芸ブームの頃には、

都内まで焼き物の行商に行くときは、笠間焼では門前払いなので、

これは益子焼ですと、売り歩いた先輩方の話も聞いたことがあります。


それから今では全国的にも、さほど珍しくなくなった

作家による陶器販売の陶炎祭というスタイルも、

画期的であったし、勢いがありました。


世界に飛び出そうと国際陶芸展を企画する作家や、

作家が野外アート展を企画開催したり、80~90年代などは特に熱かった記憶もあります。

昔のことを言っても仕方ありませんが、

そんなルーツも笠間にはあり、今の陶芸の現状の先駆者が多かったことは、

なかなか知られてはいないようです。



その一端でも、この機会に想像してもらえると、

笠間焼のハシクレとしては、とてもうれしく思います。 

まだまだ、当時に比べると頑張りが足りないかな。   出町光識


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by ubusuna-art | 2010-04-23 00:16 | 本(呪文)


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